About Us

そこに行けば心を豊かにしてくれる空間、

お茶を飲んでいるとつい時間を忘れそうになって、

一人を楽しみたい人もおしゃべりを楽しみたい人も、みんなを楽しみたい人も、

それぞれがそれぞれに過ごすことのできるちょっとした隠れ家が、グラニーズです。

本と手作りと日々の暮らしを愛する女性のために!

2020年11月23日月曜日

コロナ対策


 今年は年明けからコロナに振り回されどうしです。この窪田弘子さんの個展は昨年から予定していたのですが、果たして出来るのかどうかハラハラでした。何とか開催できてよかったです。今や全国区どころか世界区の刺繍家になってしまった弘子さんの、繊細かつ緻密な作品をこれほどまとまった数、一度に見れる機会はこれから先もあるのかどうか。今回、ご覧になれた方は幸運であったと思います。

本当は大々的に宣伝して押すな押すなの盛況にしたかったのですが、かないませんでした。コロナ対策は、マスク、手の消毒、三密を避けるための予約優先、連絡先の確認など、出来る限り対策しました。ギャラリーのドアが開くと、南側テラスドアがいつも開けてあるので、風が吹き抜けて換気も万全です。11月とは思えない穏やかな晴天続きで助かりました。

あと5日間、猫好きの方、刺繍のお好きな方のご来店をお待ちします。






2020年11月18日水曜日

窪田弘子さんの個展がスタート



 

今週月曜日、「クローゼットの猫会議」というタイトルをつけた窪田弘子さんの刺繍作品展が始まりました。刺繍にもクロスステッチ、フランス刺繍、スウェーデン刺繍、日本刺繍etc、いろいろありますが、窪田さんの刺繍はニードルペインティングという、いわば針と糸で絵を描く刺繍ジャンルと言っていいと思います。写実的に絵を描く能力と刺繍の技術の両方が備わっていなければできません。細かな手仕事には機械ではできない忍耐と、対象に向かう観察力の他に、作品に現れる作家の個性が必要です。窪田さんの作品にはその全てが相まって、他の人の追随を許さない魅力的な一つの世界があります。でも実は、こんなに窪田弘子ワールドをこれほどたくさんの作品群として、一つの場所で堪能できる幸運な機会というのはほとんどないことなのです。もしかしたらこれが最初で最後かもしれません。

私から見ると窪田さんにはアーティストである以上に職人魂とでもいうべきものがあるように思えます。職人として技術的にはどこまでも努力と精進を惜しまず、でも作る物についてはそれを望む人に喜んでいただけるようにという他者へのサービス精神(優しさと言っていいですが)が根っこにあるように思うのです。

会期は11月27日金曜日まで、毎日11時から5時半まで、ご覧いただけます。ただコロナウイルスの感染が要注意時期ですので、状況に合わせていろいろお願いが生じることもあると思います。よろしくご協力下さい。

カフェスペースもあります。営業時間や人数の制限もありますので、ご予約をお願いいたします。
               

2020年11月10日火曜日

『クローゼットの猫会議 ― 窪田弘子個展 』

さて、長いことご無沙汰しておりましたが、今年最初にして最後の大きなイベントです。実は昨年から温めていた企画 なのですが、今年は年明け早々、一年間コロナに振り回される羽目になり、当初の9月予定が何とか年内には間に合いまし た。 あの誰もが実際にこの目で見たかった、仕立てられた猫シャツ12枚、バッグ、ポーチ、布箱、額など、全部で30点以上が 展示されます。コロナに気をつけながら、楽しくお過ごし下さい。                                 
展示

2020年5月25日月曜日

グラニーズ再開

先週の5月20日水曜日、いつも第3水曜日午前に開いている、フラワーアレンジメント教室が、自粛明けのグラニーズ再開の初となりました。密を避けつつ7人が集まりました。ただカフェは6月からとなります。そして、まだまだ油断大敵です。週の月・火・水、11時半から2時半までの営業、予約のお客様優先で、店内8人までの受け入れとさせて頂きます。苦しい状況が続きますが、まずは再開を喜びたいと思います。
                  
        

2020年5月6日水曜日

"新しい生活様式"  ―グラニーズの今後の予定

5月4日、いつもの年より早い藤の開花です。

             

この日安倍首相が、今までそれなりの成果はあったけれども、まだ気を緩めることはできないと緊急事態宣言の延長を発表しました。その決定はある程度予測されたことでした。それにしても相変わらず根拠になる具体例、具体策に欠け、言葉でだけ”断腸の思い”とか言われても、実感に即した本気は伝わってきませんでした。

でも”新しい生活様式”という言葉が出て来たとき、バカなことに一瞬私はこの言葉に反応し期待したのでした。なぜかというと、コロナ騒ぎが始まって以来この自粛中、私自身、このパンデミックの後には単に元の生活に戻れば良いという以上に、”新しい生活様式”というか日々の生活への新しい向き合い方が必要なのではないか、と考えていたからです。

コロナウイルスは経済効率と消費だけが肥大してしまった今の社会の弱さを露呈させてしまった気がします。昨年、このブログでグラニーズに関わる方たちが書かれた本を二冊紹介する機会がありました。地元の森林木材を生かし在来工法の技術を伝えていくことを書いた横須賀和江さんの『気仙大工が教える木を楽しむ家づくり』、篠原弘典・半田正樹著『原発のない女川へ―地域循環型の町づくり』です。

そして11月には、南極越冬経験から今の地球環境や気象の問題を考え、豊かな自然資源を生かす生活を南三陸で実践している石井洋子さんの写真展と三度の講演会をしました。今年3月には、岩手県雫石在住の写真家奥山淳志さんによる『庭とエスキース展』で、北海道で自給自足の実践場『庭』を作り、絵を描くことにも情熱を燃やし続けた井上弁造さんを知る機会にも恵まれました。そんな直後のコロナでしたので、経済優先で外からのサービスにほとんどを依存する暮らし方ではなく、自分も自然の一部である自覚を持ち、自分の手や体も使って暮らしを作っていく生活のあり方が、これからの”新しい生活様式”ではないかと考えていたところだったのです。

でも安倍首相のいう新しい生活様式なるものは、要はコロナウイルスに感染しないため今求められている対策でしかなくて、マスクやソーシャルディスタンス、食事は横並びでおしゃべりせず、とかみなが既にやっていることで、今更大げさなタイトルに笑ってしまいます。

緊急事態宣言延長についての感想はそんなこんなですが、肝腎のグラニーズの今後の予定です。カフェはもうしばらくは休業ということにいたします。少し安心して外出できるようになりましたら、まずは定期的に行っていた教室や読書会、集まりなどから再開していくつもりです。



2020年4月20日月曜日

臨時休業のお知らせ

今月8日に7都府県あてに発令された緊急事態宣言は、その後も全国的な感染者増加が止む気配のない中、17日には全都道府県が対象となりました。可能な限りの自宅待機が要請され、休業が促され、働かざるを得ない人々は出来る限りの予防対策をしながら職場に向かい、医療現場からは悲鳴のような声が届けられています。

年が明けた初めの頃から中国で従来になかった肺炎で死亡する人が出ているという報告はちらほら聞こえて来ていました。日をおかず、武漢で大変なことになっているらしい、邦人の帰国、横浜でのクルーズ船の下船禁止とニュースは次第に大きく深刻さを増して行くのに、その頃の政府のコロナについての閣議話し合いは毎日10分足らずではなかったでしょうか?武漢からチャーター機で帰国した人には最初8万円の航空運賃を負担してもらうと言っていましたし、クルーズ船に乗り込んで指揮にあたっていた例のコネクティングルームで有名になった厚労省の女性次長はマスクもせずアイスクリームを頬張っていたとか、最初から間抜けなニュースしか聞こえてこなかったなあと思います。

検査の拡大と感染状況の把握を急ぐべき、医療体制の早急な準備に着手すべきと、2月初めからTVのコメンテーターの人たちは連日言い続けていたのに、政府はやっと今になってただ事ではないことに気づいたようですね。

辺野古やもりかけやサクラの問題はまだ遠くのできごとで我が身のことではなかった人も、2、3分話をしただけで移る強い感染力をもち、何かの拍子で重症化すれば死にいたるかもしれないウイルスと今隣り合わせているわけですから、場当たり的なことをするだけで的確な対処ができない今の政権の姿を見せられて、さすがに見限りたくなっているのではないでしょうか?私たちから集めた税金を今困っている私たちにはケチり続けるのに、お友達や後援会や集票のためには惜しげもなくばら撒くなんて、全く”あーあ”です。

というわけで、緊急事態宣言の後、グラニーズもしばらく休業することにしました。カフェの短縮営業、予約の方だけには開ける、とかいうことも最初考えましたが、とりあえず5月6日までは完全に閉め、後のことは状況に合わせて考えたいと思います。


店を閉めている間は、しようと思いつつ後回しになっていたことを色々片付けたいと思っています。やりかけのキルト作品を完成させるとか、積ん読になっていた本を読むとか、庭の手入れとか。そんな個人的なことを書くかも知れませんので、このブログには今までどおりにいらしていただければうれしいです。





2020年4月3日金曜日

グラニーズマスク

アベノミクスならぬアベノマスクが、”エイプリルフール!?”と話題です。洗濯できる布製マスクを全世帯に配るのに200億円かかるとか。そんなにお金を使うなら医療体制の準備にとか国民の生活支援にとか、もっと実効性のあることに使えないのでしょうか?

マスクの売り切れはこの仙台でも2月初めから始まっていました。2月3日のグラニーズキルトカフェで、手作りと言うのもはばかられるほどに簡単な折り畳み簡易マスクを作りましたのでご紹介します。

ハンカチとゴムひもを用意します。
           
ハンカチを中央に向かって半分に折り、さらに真ん中で四半分巾になるように折ります。
           
           
                  
マスクを耳にかけるときの輪にしたゴムをはさんで、真ん中に向かって左右から折り畳みます。それで出来上がり。
           

           

表側です。
        

形にこだわるなら縫い止めてもいいし、安全ピンを使ってもいいし、ゴムがなければ紐でも良いし、口元のところを厚くしたければティッシュを挟むのも可です。折り畳んだだけで元々がハンカチですから開いて洗うのも簡単。色や柄や材質、大きさで変幻自在です

ディオールのハンカチで作ったマスクもなかなかだと思いませんか?
                                                     


 

2020年3月27日金曜日

2020年春

先週、弁造さんのエスキース展の最終日、奥山淳志さんのトークショーが行われました。
イベント自粛ムードの中、楽しみにしていたのにあきらめた方もいらっしゃいましたが、こじんまりと良い会であったと思います。

それにしてもコロナ禍はこれからが本番、まだまだ収まる気配はありません。オリンピック延期の発表の翌日に東京の感染者が急激に増加、首都封鎖もあり得るとの警告がありました。その前は習近平の来日が取り止めになったとたんに中国韓国からの入国禁止でしたし、政権の都合でそれなりに順序正しく敢えて後手後手を打ってる気がしますが、考えすぎでしょうか?

世の中の騒ぎをよそに春はもうすぐです。庭に出たり、本を読んだり手仕事をしたり、そんな楽しみ方でやり過ごしたいですね。




2020年3月11日水曜日

ジャン・ジオノ

ジャン・ジオノという作家がいます。ウィキペディアによれば 

ジャン・ジオノ(Jean Giono、1895年3月30日 - 1970年10月8日)は、フランスプロヴァンス出身の作家。
プロヴァンス地方マノスクに生まれる。16歳で銀行員として働き始める。1914年第一次世界大戦に出征。
1929年長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。1939年逮捕される。
1953年の『木を植えた男』は、『リーダーズ・ダイジェスト』の「あなたが今まで会った中で最も忘れがたい人物は誰か」というアンケートへの回答だったが、編集部はその人物が実在しないことを確認して掲載しなかった(高畑訳著)。しかしテキストはいつしか広がり、ジオノの没後、20数か国語に翻訳され、フレデリック・バックによってアニメーション化された。
マノスクに生涯住み、死去。

とあります。
しかし今、ジオノのことを思い出したのは『木を植えた人』よりもまず、『プロヴァンスの恋』というかなり昔の、ジュリエット・ビノシェ主演の映画の原作者としてでした。映画の時代背景は19世紀半ば。イタリアの独立運動に奔走する若い騎兵大佐とフランスの王政復古を画策する夫とはぐれて領地に向かう侯爵夫人が、共にプロヴァンス地方を旅することになるのですが、二人が馬で駆け抜けて行く村や町ではコレラが猛威をふるっています。村は全滅して死体の山にカラスが群れています。誰かが水に毒を入れたに違いないと人々はパニックに陥り、旅人に襲いかかります。金だけが頼りと逃げ出す警察署長。(短いワンシーンの出演ですがジェラール・ドパルデューです。)軍による道の封鎖や隔離施設への強制移送。死と混乱の中を行く二人のプラトニックでロマンチックな恋。椿姫のようなドレスのビノシェが、燭台を持って階段を上がっていく途中、ふいによろめき転がり落ちます。口からは米のとぎ汁のような嘔吐物。

有効な治療法のない疫病の大流行がどれほど人を恐怖に陥れるか、時代も舞台も社会背景も違いますが、今のコロナウイルスの騒ぎを彷彿させる内容で、グラニーズも閑散としていますので、スタッフのFさんと一緒にビデオ鑑賞をしました。





その後、『木を植えた人』を読み直し、弁造さんも”木を植えた人”であったと改めて思ったことでした。

              

              

2020年3月3日火曜日

「弁造さんのエスキース展」始まる

一昨日、奥山淳志さんが隣の岩手県、雫石からいらして今回の展示の設営をして下さり、昨日から無事、「弁造さんのエスキース展」が始りました。コロナウイルスで落ち着かない時期にもろにあたってしまいましたが、来店した方たちはそれぞれに感銘深く壁に掛けられた絵に見入っておられます。
                     



絵や写真はグラニーズの空間にいつもそこにあったかのように溶け込んでいます。






『庭とエスキース』の本を既に読んでいらした方たちは弁造さんという人の人生に思いを馳せ想像力を搔きたてられて、絵に見入る時間も長くなるようです。自給自足の美しい庭を作る農作業に精魂傾けつつも、若い頃からの画家への夢を持ち続けて小さな丸太小屋で暮らしていた弁造さん。そんな弁造さんに惹かれ、季節ごとに訪ねては”生きること”の意味を誠実に考え続けていた若い写真家の奥山さん。二人の10年以上の交流が『庭とエスキース』という本になり、この展覧会の原動力になっています。

奥山さんのページでも仙台展のことが紹介されています。19日のトークショーが無事開けるよう祈っています。

2020年2月24日月曜日

蛾次郎寿司とメープルシロップ ― 弁造さんのエスキース展(3)

弁造さんのエスキース展があと一週間に迫りました。3月2日月曜日から19日木曜日まで、グラニーズのギャラリーには弁造さんの世界が繰り広げられる予定です。
カフェは通常通り平日の11時半から3時半までの営業ですが、このイベントに合わせて新しいランチメニューを用意することにしました。

奥山さんの『庭とエスキース』によれば、90歳を過ぎ嚥下にも困難を感じるようになっていた、最晩年の弁造さんの夕飯の定番メニューは蛾次郎寿司なるものだったそうです。寅さんの映画に”源”の役で出ている佐藤蛾次郎が、酢飯にお総菜の残りを刻んで混ぜ、海苔を巻いて手巻き寿司にして食べると美味しいと言っていたのをテレビで見て、「これだ!」と試したところ、体調もよくなったとすっかりはまっていたそうなのです。たしかに酢飯は健康に良いかも。そして美味しい!本の中の蛾次郎寿司の描写は食欲をそそるものではないのですが、でも3月、春です。弁造さんと一緒にお寿司を頂くことにしましょう。というわけでチラシ寿司です。スープがつきます。

そして食後の甘味には黒蜜の代わりにメープルシロップをかけたあん蜜です。

自給自足の庭を作る計画を立てたとき、弁造さんは穀物や野菜、果樹やタンパクを庭で賄う他に、”甘味”を何で得ようかと考え、サトウカエデ(メープル)に思い至ったのでした。北大から種子を分けてもらいそれを大切に育て、いつしか大樹に成長した7本のメープルは弁造さんの庭のシンボルになりました。奥山さんの写真の随所に美しいメープルの大木が写っています。
                   
       

       

       
 
でも結局弁造さんは愛情を注いで育てた木の幹に穴を開け、樹液を吸い上げるということが可哀そうで、ついにシロップが採れなかったことは前回も書きました。

下の絵はモーゼスおばあさんのメープルを採取している絵です。弁造さんは種を播き若木を育てているとき、一度は北海道にこういうメープルの森を作ることを夢見たのでしょうが、成りませんでした。
                    









2020年2月2日日曜日

弁造さんのエスキース展(2)

弁造さんの庭は、一つの家族が自給自足できるように綿密に計画されていました。奥山淳志さんは弁造さんの書き残したメモや覚書のような小さなものも注意深く記録していますので、写真集を見ていると、弁造さんの庭の設計や農作業の計画なども見えてきます。2年もかけてスコップ1本で掘り上げた池にたんぱく源になる生き物を放ち、野菜を育て果樹を植え、小鳥の餌になる実のなる木も植え、一年を通じて順に作物を収穫できるようにしていました。甘みのためにはわざわざメープルを苗木から育て、秋には美しく紅葉する大木に育ちました。(でも結局、樹液を採るため樹皮を傷つけるのが可哀そうで、メープルシロップは夢に終わったそうです)。

              


衝動のようにさえ行われる
すべての農業労働を
冷たく透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踊の範囲にまで高めよ


と詩に書いたのは宮沢賢治ですが、弁造さんの農業労働は本当に芸術の域に達していたかのようです。

そして若い時から絵が好きで農閑期には東京の美術学校に通い、絵描きになるのが夢だった弁造さん。人生の紆余曲折で一度はあきらめたものの、もう一度絵筆をとり始め、一生に一度は個展を開きたかった弁造さん。その夢を叶えてあげようと、弁造さんが残した沢山のエスキース(絵の下絵)を持って、奥山淳志さんは「弁造さんのエスキース展」のため、各地を東奔西走中です。仙台展もあと一カ月となりました。3月2日からエスキース展、最終日3月19日には奥山さんのトークショーがあります。







2020年1月29日水曜日

広がる異常気象

いつもだとお正月に雪が積もっていなくても、どんと祭が来て大寒になるとピリピリするような寒さが来て、何だかんだいっても昔からの暦は正しいと思ったものですが、今年はもう3月?と錯覚するような日が続きます。






今よりもっとクレイジーキルトに熱中していた昔、こんな作品を買ったのを思い出しました。オーストラリアのクレージーキルト作家の方の布の本ですが、自由なコラージュ風なのが素敵で、私もやってみたくてお手本にと思ったのです。東北大震災のときには支援キルトを作って下さいました。そのスージーさんのブログは今も覗くのですが、今月ショックな映像と共に更新されています。

昨年9月から燃え続けるオーストラリアの山火事は日本の本州半分の広さを焼き尽くして、今も止まる気配はないとか。地球全体から排出される40年分の二酸化炭素がこの山火事で大気に放出されたとか、10億匹の野生動物が死んだとか。そんな衝撃的なニュースは本当にたまに流れますが、日本のメディアが大きくとりあげる気配は全くありません。グレタさんをヒステリー扱いするのと同じ理由から?異常気象を言うと経済活動の足を引っ張るから?

何だか、こんなふうで良いんでしょうか?恐いです。この地球、大丈夫でしょうか?


2020年1月21日火曜日

ご挨拶 ー カフェ営業時間変更のお知らせ 

                    

コンビニやファミリーレストランが24時間営業の見直しを始めました。太陽は一日の半分は姿を隠し、人間もそれに合わせて昼間は活動し夜は休息するという生活が本来だったのですから、良いことなのではないでしょうか?それに倣ってというのではないですが、グラニーズでも”働き方改革”をしようかなと昨年から考えていました。こちらは年齢という自然のリズムに合わせてのことです。

今までカフェもギャラリーも土日と休日がお休みで、平日は11時~17時半が営業でしたが、このカフェ閉店を15時半にしました。ランチオーダーは11時半から14時半まで、軽食と飲み物オーダーは15時までです。

ただイベントのときはこれまでと同じく主催者の都合でギャラリーは土日休日もオープン(カフェはクローズ)することもありますし、また平日のカフェも、事前にご予約いただければ可能な場合は15時半以降も対応いたします。

わがままな営業となりますが、これからも宜しくお願いいたします。
ちなみに”弁造さん”のときにはギャラリーは土日も開けることになっております。

2020年1月17日金曜日

弁造さんのエスキース展(1)

昨年6月のことですが、沖縄の新聞を整理していてある書評が目に留まりました。購読している朝日新聞や地元紙の河北新報にもその本は紹介されていたのかも知れませんが見逃していたのでしょう。『庭とエスキース』という本のその書評は私の琴線に触れてくるもので、私はすぐその本を買いに走り、最近にはないほどのスピードで読み終え、よい本に出会った充足感に包まれたのでした。
      

         

本の中にはもちろん写真もたくさん挿入されていましたが、私はもっと見たくて著者の奥山淳志さんにホームページのコメントを通じて私家版の写真集がまだあるのなら欲しい旨をお願いしましたら、幸運にも1冊送って下さったのです。写真集も期待に違わず素晴らしいものでした。弁造さんの庭の四季は美しく、魅入られたように絵を描く弁造さんの表情も、小さな丸太小屋の雑然ぶりも、残されたメモ書きやスケッチも、北海道の小さな町の片隅に黙々と生きた井上弁造さんという人の生をあますところなく伝えていて、私は繰り返しページをめくり見入りました。

         

そして奥山さんが、生涯に一度で良いから個展を開きたかった弁造さんの遺志を継いで、エスキース展を巡回していることを知り、せっかくグラニーズという場があるのですから仙台展は是非ここでと考えたのでした。

そんなわけで、まるで瓢箪から駒のような成り行きで決まった弁造さんのエスキース展は3月2日から19日まで。最終日の19日木曜日午後には奥山さんのトークショーが予定されています。
         

『庭とエスキース』(みすず書房)、『庭とエスキース ブックレット』もグラニーズでお求めになれます。いずれも著者の署名入りです。展覧会前にお読みいただいて、3月を楽しみにお待ち頂ければ、と思います。
             
          
                    
          
                     
この展覧会についての奥山淳志さんのページはこちらです。






2020年1月7日火曜日

遅ればせながら

明けましておめでとうございます。新しい年が明け、早や一週間が過ぎました。
遅ればせながら新年のご挨拶に今年の年賀状です。