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2020年3月11日水曜日

ジャン・ジオノ

ジャン・ジオノという作家がいます。ウィキペディアによれば 

ジャン・ジオノ(Jean Giono、1895年3月30日 - 1970年10月8日)は、フランスプロヴァンス出身の作家。
プロヴァンス地方マノスクに生まれる。16歳で銀行員として働き始める。1914年第一次世界大戦に出征。
1929年長編小説『丘』がアンドレ・ジッドに認められ出版。第二次世界大戦では徴兵反対運動を行う。1939年逮捕される。
1953年の『木を植えた男』は、『リーダーズ・ダイジェスト』の「あなたが今まで会った中で最も忘れがたい人物は誰か」というアンケートへの回答だったが、編集部はその人物が実在しないことを確認して掲載しなかった(高畑訳著)。しかしテキストはいつしか広がり、ジオノの没後、20数か国語に翻訳され、フレデリック・バックによってアニメーション化された。
マノスクに生涯住み、死去。

とあります。
しかし今、ジオノのことを思い出したのは『木を植えた人』よりもまず、『プロヴァンスの恋』というかなり昔の、ジュリエット・ビノシェ主演の映画の原作者としてでした。映画の時代背景は19世紀半ば。イタリアの独立運動に奔走する若い騎兵大佐とフランスの王政復古を画策する夫とはぐれて領地に向かう侯爵夫人が、共にプロヴァンス地方を旅することになるのですが、二人が馬で駆け抜けて行く村や町ではコレラが猛威をふるっています。村は全滅して死体の山にカラスが群れています。誰かが水に毒を入れたに違いないと人々はパニックに陥り、旅人に襲いかかります。金だけが頼りと逃げ出す警察署長。(短いワンシーンの出演ですがジェラール・ドパルデューです。)軍による道の封鎖や隔離施設への強制移送。死と混乱の中を行く二人のプラトニックでロマンチックな恋。椿姫のようなドレスのビノシェが、燭台を持って階段を上がっていく途中、ふいによろめき転がり落ちます。口からは米のとぎ汁のような嘔吐物。

有効な治療法のない疫病の大流行がどれほど人を恐怖に陥れるか、時代も舞台も社会背景も違いますが、今のコロナウイルスの騒ぎを彷彿させる内容で、グラニーズも閑散としていますので、スタッフのFさんと一緒にビデオ鑑賞をしました。





その後、『木を植えた人』を読み直し、弁造さんも”木を植えた人”であったと改めて思ったことでした。

              

              

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