About Us

そこに行けば心を豊かにしてくれる空間、

お茶を飲んでいるとつい時間を忘れそうになって、

一人を楽しみたい人もおしゃべりを楽しみたい人も、みんなを楽しみたい人も、

それぞれがそれぞれに過ごすことのできるちょっとした隠れ家が、グラニーズです。

本と手作りと日々の暮らしを愛する女性のために!

2018年12月6日木曜日

12月

12月とは思えない暖かさが続いていましたが、今日は本来の寒さになり冷たい雨が降っています。あまり季節感がないまま店をクリスマスらしく飾って昨日終わったところでしたので、まあまあ良かったです。
        

女川原発再稼働の是非を問う県民投票を求める署名の最終的な集計はまだ出ていませんが、4万の必要数は軽く越え、9万を越えて10万に届きそうな勢いだそうです。でもこれからのハードルも高いのです。県議会で条例ができ、各市町村が投票事務を引き受け、投票が行われ、県民の意思が示され、と果たして進んでいくのかどうか。いったとしてそれに対しての政治的判断はどうなるのか?でも、手間ひまがかかっても今だから直接民主主義を試してみないと、と思います。日本は民主主義国家なのですよね。沖縄で起きていることを見ていると、すべて遠くで起きていることではなくて、次は本土のどこででも強権は必要なら民意を踏みにじるのだろうと思えてしまいます。
 

2018年11月1日木曜日

県民投票! 宮城県の場合

新しい命が生まれ、それを幸せそうに見守る若い親たちを見るにつけ、グラニー(ばあちゃん)は彼らの未来が希望に満ちていて欲しいと切に思います。

7年になりますが私たち東北人の感覚ではついこの間、福島で起きたこととその後始末の作業は、現在進行形で継続中です。今年多くの自然災害が各地を襲い沢山の人々が被害にあい家を失い仮設住宅に身を寄せ途方に暮れているのをニュースで見るたびに心が痛みました。災害列島であるこの国のそれぞれの出来事に胸が塞がりました。グラニーズでは今年のチャリティ収入の中からそれらの被災地にも少しでも支援したいと思いました。でも新たな災害はニュースになりますが、7年も前に被災した福島の人々の今も続く苦しみは忘れられてゆくのでしょうか。行き先のない汚染物質の詰まった黒いビニール袋が見渡す限り山積みされ、汚染水のドラム缶は保管場所が満杯になっても増え続け、東電は海に流す時期を探っているかのようです。今当時の経営陣の裁判が行われていますが、責任をとる人間は誰もいないのです。

それなのに今また全国的に、原発は次々再稼働されています。この宮城県でも女川原発の再稼働が行政的には既定路線のように語られています。FUKUSHIMAがあったのに、です。”もしまた事故が起きたら””もし大地震がきたら”という想像力は誰の意識にも上らず、FUKUSHIMAは何の教訓にもならなかったようです。それでいて実際に事故が起きれば決定に責任のあったはずの人たちはすべて想定外のこと、予測不能のこととしてまた免責を訴えるのでしょう。

昔、『ひとむれ』という本に当時北海道家庭学校の校長であった谷昌恒先生の書かれていた言葉が、科学に疎い私にとってはもっともわかりやすい”核”についての説明でした。原子力とは太陽の燃焼をこの地上に再現することであり、太陽は宇宙の彼方にあればこそ地球の私たちに恵みをもたらしてくれるけれども、この地上で生命体と共存はできないのだと。

原爆は燃焼する太陽と同じ火の中に人間を投げ入れることであり、原子炉の中に人工的に作り出した太陽と同じ燃焼がいったん人間の制御を離れたらどうなるのか。それらは広島・長崎そして福島が証明しました。もともと地球は太陽から分かれた初めの頃は同じく燃える火の球だったのが、気の遠くなるほどの長い億の年数を経て冷え、核物質の放射能が減じてようやく今の生命が生まれたのです。宇宙エネルギーをこの地上に実現する必要はなかったのです。

”原発の再稼働”というような重大事を知事の判断に任せていいのか?そんな思いで今宮城県では女川原発再稼働の是非を問う県民投票を求める署名運動が行われています。グラニーズも署名スポットになっています。署名したい方、署名用紙をご希望の方、是非コンタクトをお願いいたします。



                        

          






2018年10月15日月曜日

乳母車

心躍るというよりは心浮き立たないごみの片づけ仕事に新幹線を乗り継いで通っている月々でしたが、夏に数年前の暮らしの手帖の記事に出会いました。2007年29号に、豊橋から東海道線で東京寄り二つ目の駅近くにあるお店のことが載っていました。義母の家から近い場所です。

何かいいことがあれば心はすぐに上向きになります。その記事を読んで次に母のところに行ったときすぐに私はそのお店に行っていました。そして迷わず一つ、そのいかにもレトロな昭和な乳母車を買うことに決めていました。

                  

グラニーズというのは”おばあちゃんの”という意味です。”おばあちゃんの”スタイルはたくさんあります。おばあちゃんのクッキー、おばあちゃんのバッグ、おばあちゃんの編み物モチーフ。おばあちゃんのものはシンプルで半分眠りながらでもできるものがいろいろ。単純な繰り返しの、昔からのありきたりの、でもなつかしいものたち。グラニーズというこの店の名前には実はさまざまな思いが込められています。

昨日、その昔懐かしい籐の乳母車が届きました。今でもこんな職人の技があるのですね。籠の底は畳ござです。

                 

                                                                            

私はこんなグラニーズスタイルの赤ちゃんキルトを作りました。
                

                   

乳母車にかけるとこんなふう。

                 

中に置いたクッションは昔編んだ鉤針のグラニーズスクエアのカバー。
私は我ながらこういうのが好きなんだなあ、と思います。

三好達治に『乳母車』という詩がありましたね。

   母よ――
   淡くかなしきもののふるなり
   紫陽花いろのもののふるなり
   はてしなき並樹のかげを
   そうそうと風のふくなり
 
この詩は男性の母性への憧れで歌われていてどこか哀しみがありますが、我が家の孫は女の子、
乳母車に乗って運ばれるときにはひたすらに心楽しくあって欲しいものです。





 

2018年10月7日日曜日

秋色のクッションカバーとティーコゼー

時々、端切れを片付けてしまいたくて、ミシンでせっせと接ぎ15~20センチ位のクレイジーキルトのブロックを作り置きします。問題は接ぐにはあまり時間がかかりませんが、それにステッチをかけて形にするには気分の乗りや時間の都合があり、ブロックの方がたまる一方だということです。

以前に作ってあった秋色の20センチのブロックそれぞれペアのものを、クッションカバー2枚とティーコゼーに完成させました。シンプルにシームステッチだけにしました。

クレイジーキルトに慣れていない人は布合わせや接ぎ方に意外と戸惑うものです。もしこういうステッチも何も飾っていない素のブロックを私がたくさん作ってショップに置いたら売れるでしょうか?(ペアで1000円というところ?)そうすると私の布の消費もスピードアップして、材料減らしにはとても助かるなあ、と思案中です。






2018年10月4日木曜日

ご無沙汰いたしました

長くて暑い夏でした。台風が次々やってきては各地に大きな爪痕を残し、地震もあったり、8月に翁長雄志前知事が急逝された後の沖縄知事選も終わり、気がつけば秋の気配です。ブログの更新を少し休んでおりました。言い訳すると、たとえて言えば四つの仕事を何とかこなしていたところに五つ目の用事が定期的に入ってしまい、一番苦手な一つが押し出されてしまったということでしょうか?パソコンはどうしても最後になってしまいます。

グラニーズという店はいつもどおりに回っておりますのでご安心下さい。カフェもいつもどおり(今週月曜日は20人の女性合唱グループの貸切で、歌の後コースのランチもお出ししました)、ギャラリーも秋色になり(新作小物もちらほらとあります)、ショップには新しいチャリティグッズも補充しました。キルトの教室、各サークル活動も途切れることなく行われています。

思いがけず今年入った用事というのは、義母の遠距離介護という仕事で一月に始まりました。ゴキブリの運動場と化していた家の片づけに数か月、台所のリフォームと業者さんのハウスクリーニングが9月にやっと終わり、公的サービスをお願いしての体制作りにも何とか見通しがたちました。そうこうしている内に今年も終わりに近づいていますね。ですけれどそんなわけで、これからは週末泊りがけの介護小旅行も、ひたすらなゴミ出しと掃除以外に少し周辺を見る余裕が生まれそうです。

とりあえずご無沙汰のご挨拶でした。またブログもサボらずぼつぼつと更新しようと思います。

2018年6月25日月曜日

化学反応

設楽洋子うつわ展は先週木曜日で終わりましたが、陶器のいくつかを委託として預かり、店のそちこちに配置してみました。たくさんの作品が純粋にそれだけが販売のために並べられているときと、他のものと一緒に部屋の全体に溶け込むように置かれたときには、非常に印象が変わります。設楽さんの言葉によれば化学反応が起きるのです。

フェルメール風窓辺。

           

       昔、染色をやっていた叔母の教室作品展のときに求めた細長い飾り物三点と一緒に。
             
               

       ミロ風の作品がアンティークのキルトの色合いとよく合います。


昨年ここで個展をした田崎裕子さんのテンペラ画と。


窪田弘子さんの猫刺繍のフレームと一緒に。


右のクレージーキルト柄のコレクターズティーポットは昔旅行した時にロンドンで買いました。

2018年6月8日金曜日

設楽洋子 うつわ展

設楽洋子さんは益子に窯をかまえる作陶家で、仙台出身です。2011年の東北大震災のとき、広範囲の大きな揺れは栃木県益子にも及び、作家の命綱ともいうべき窯に大きな被害を受けました。仙台在住の高校時代の同級生が(私たちも被災者で不自由は余儀なくされましたが幸いにも生活の基盤までは失わずにすみましたので)、支援のために作品展を計画したのが始まりで、以来、回を重ねてきました。益子の自然が育む土、釉薬を使い、大らかな生命力の溢れる色使い、手にしっくりと馴染む肌触りが設楽作品の魅力です。作家ご本人の人間性がそのまま作品に投影されているとも言えるでしょう。

  

2018年5月9日水曜日

新作ドッティーちゃん

ゴールデンウィークも終わりましたが気温は急降下、しかも雨。またセーターやコートが欲しい天候です。長い休みの後は自分に掛け声をかけないとなかなか体が動き出しません。

ドッティーちゃんをいくつか作りました。髪の色も洋服も明るめにしました。そういえばひと昔前はこんな色の髪の若者が巷にあふれていましたね。






2018年4月13日金曜日

4月の物語ランチ クランペットとクラムチャウダー

「5時の間食は一日のうちの最高の食事である夕食の味覚を減殺するという理由で反対を唱えていたポアロもこの頃ではすっかりそれに慣れてしまっていた。ジョージは濃いインド茶と熱いクランペットとパンとジャムと、干しブドウのどっさり入った角切りのケーキを給仕した。そのすべてがシャープ警部を満足させた。」(『ヒッコリー・ロードの殺人』ハヤカワミステリ文庫)

      
 
今月の物語ランチはあの有名なベルギー人探偵、エルキュール・ポワロを生んだアガサ・クリスティー(1890~1976)と関係あるメニューです。クリスティはイギリス南西部デヴォン州の海辺の保養地トーキーで生まれましたので、クランペットにサーモンのディップやあさりのクラムチャウダーを組み合わせたメニューを考えました。

今回はこの本を参考にしています。
 

 

もうかなり昔、それぞれの娘がイギリスに留学していた友達と一緒に旅行したとき、私の娘のいたプリマスの大学の寮にみんなで泊り、車をレンタルして、コーンウォールでスコーンでお茶をしてランズエンドまで行き、このデヴォン周辺もドライブしました。トーキーだけでなく近くのミス・マープルの舞台のモデルとも言われるコッキントン村にも行きました。イギリスの村は夢のようにきれいでしたが、クリスティーの本の中ではそんなところにも次々殺人事件は起きるのです。

物語ランチは4月23日(月)、24日(火)、25日(水)で、一日5食の限定です。お早目にご予約下さい。





 

 

 

 


  

グラニーズ Tel&Fax 022-211-9070

2018年3月26日月曜日

花づくし

東北大震災から数えて7年がたちました。そのときの赤ちゃんは今は小学生、小学生だった子は高校生や大学生でしょうか。社会人になっている人もいるかもしれません。みな多感な年齢を生きていることでしょう。
あれ以来、長年の間にたまった手元の材料で小物を作りチャリティコーナーに置いて、売れたものはあしなが基金が震災で被災した子供たちの支援活動のために作ったレインボーハウスに寄付してきました。”塵もつもれば”で、半年ごと10万円くらいの寄付をしてきました。昨年度は計18万円でした。

忙しいときはチャリティの小物作りもなかなか大変なのですが、無理せずマイペース、マイムードで、作りたいものを作ることにしています。(ただし注文で作るものは店の収入に入れています。)

各地から桜のたよりが届きます。仙台も予想では例年より早い4月5日頃には咲くとか。手元にあった桜もようの端切れを使って花づくしチャリティグッズを作りました。一番人気のハートサシェです。6個作りました。
                                 


                                              
他にはランチョンマット、コースター、巾着等など。                              







こんな壁かけフレームも。

                  

2018年3月7日水曜日

春がそこまで

まだ風は肌を刺すほど冷たくて時々雪が散らついたりもしますが、陽差しが明るくなり日も長くなりました。

2月最後の日に生けたパステルなお花たちです。真直ぐにすくすくと伸びてゆくイメージです。

            

ワークショップはだんだんタネ切れになってきましたが、今回は型紙なし、ミシンとアイロンだけで作る簡単袋物。バネポーチと裏布表布を一緒に縫ってしまうフラットバッグです。

            

後ろ側です。

            

                                 
表布と裏布を重ねて一度に縫うやり方だと 持ち手をつけたり紐の通し口をつけるのは難しいですが、こんな小さな袋も裏付きでミシンで縫えてしまいます。「マトリーシュカみたい!」との感想を頂きました。2,3年前に試作したものです。旅行のときにイヤリングなどの小さなアクセサリーを分けて入れるのに便利です。



2018年2月16日金曜日

お雛様

今年は本当に雪が多いですね。しかもいつまでも寒いです。
日曜日は春めいてほっとする気候でしたが、月曜日は大雪。
火曜日、グラニーズのキッチンスタッフは仙台の中でも雪の多い山沿いですので、自宅待機していただきました。私は店にいましたが、お客様はなく(車でも歩きでも足元の悪さは半端ではありませんので)、ちょうど良い機会でしたのでギャラリーの展示交換をしました。

お雛様を飾りました。



                                 
段飾り。これは昔、両親が私に買ってくれたものです。



私が3歳のときでしたが、父は勤めていた病院を辞めて医院を開いたばかりでした。ところが数か月もしないうちに隣の家から夜中に出火(ひよこを温めていた電気が原因とのことでした)、強風のためその町内一帯を焼きつくす大火になりました。父は恐怖でまとわりつく2歳年長の兄をなだめながら医師免許証と大切にしていた顕微鏡を持ちだすのがやっと、自転車の後ろの荷台に2歳の弟をくくりつけ、私は母に手を引かれながら振り返った夜空に高く燃えあがる凄まじい炎と飛んでくる火の粉が今も記憶にあります。戦争はもうとっくに終わっていたわけですが、私は今も、空襲の記録を読むとあのときの私たちが遭遇して全てを失った火事のことを思うのです。

で、何もかも失った両親が、私のためにわざわざ東京の三越に注文して買ってくれたお雛様です。小学校の2年生だったと思うのですが学校から帰ったら座敷に大きな荷物が積んであって、すごくうれしくて、早く3月が来て欲しくて、大興奮でした。私はお人形が大好きでした。
段を組み立てお人形を飾り、雪洞を灯すとまるで夢の世界で、私は飽かずにその前に座って眺めていたものです。でもその後このお雛様はずっと実家においてあり、このグラニーズを始めるまで、母が時たまお内裏様を出すことはあっても段を組み立て全部のお人形を飾ることは何十年もありませんでした。そういう意味では一緒に見て下さる人がいるこのカフェギャラリーを始めて良かったなあとしみじみ思います。

                  
そして娘が生まれたときに買った木目込みの内裏様。これもいまだに実家である我が家にあって私が飾っています。
                             

                 


                              
これは友人から頂いた紙の手作りの内裏びな。美しい紙を選んで手ずから折ったお雛様。台座はかまぼこ板に色付けし、赤い布を敷いた小さなみやびなお雛様をみると、続いてきた行事に心が和みます。







2018年2月5日月曜日

クロスステッチ

いつも毎月最初の月曜日午前は、さまざまな手芸技術を広く浅く経験することを目的にしたワークショップを行っています。さて今日はクロスステッチをやってみました。以前、1色か2色だけの糸でひたすらにコマをバッテンのステッチで埋めるという、クロスステッチの基本中の基本を一度やりました。そのときの注意はバッテンがいつも同じ方向でクロスすること、裏で糸は布目に直角か平行に、決して斜めに渡らないようにという単純なものだったのですが、今回は沢山の色を使って、糸を変えながら多色のモチーフを作っていくというちょっと手の込んだ刺し方に挑戦。楽に刺せるように目の大きなクロスステッチ用キャンバスに25番刺繍糸6本どりで刺します。

私は2つのモチーフを刺して準備。一つのモチーフが大体2時間で出来る見当だったのですが、みなさん意外と苦戦でした。刺すよりほどいている時間の方が長かったようですが、”はまりそう!””楽しい!”とは言って下さいました。

                             

私の見本はお人形のクッション(ピンクッションでも可)になりました。

                             

自分の経験では刺繍をやってみたいと思う人はまずクロスステッチから始めることが多いように思います。クロスでマスを埋めていくという単純さが、これなら出来そうと思うのです。そして最初は小さなキットを買って挑戦。次は少し大きな図案に。ところがはまり始めると意外に奥が深く頭を使わなければならないことがわかって来ます。裏で斜めに糸が渡らないように刺し進めるには?色を変えるとき目数を数え間違えないためには?etc.

何だかんだとグラニーズの店内にも長年の間に私の刺したクロスステッチがいくつかあります。店で使っているプレートです。
                              
                                   



                            

壁にもフレームがいくつか飾ってあります。昔イギリスで買った文学者の家シリーズのキットですが、カウントが細かくて苦労しました。ベアトリクス・ポッターさんのコテージ。でもまだ今より目が良かったのですね。次のトーマス・ハーディのコテージなど、クロスではなくハーフの超細かいもので、同じシリーズのシェークスピアの家も刺しましたが途中で窓の桟がズレているのに気付いた時はあまりのショックでいったん挫折しました。数年後に気を取り直し、一番刃先の尖った刺繍ばさみを買って毛抜きを用意して、解くのが大変でした。






それからこんな詩を刺したフレーム。1990年代だったと思いますがアメリカがどこかの国に侵攻したときに、気持ちのやり場がなくて刺したもの。第一次大戦のときの詩です。でも今は戦争は遠い戦線での出来事ではなく、いったんことあればこの住んでいる場所が一変するかもしれないと思ってしまいます。


春、小鳥がやさしくさえずっているこの夕暮れ
光は柔らかに傾きつつある。
信じられる? 男たちがたった今殺しあっていると?
今、この夕べに。空は薄くれないに日暮れて小鳥がさえずっている今このときに?
誰も信じないから、男たちはこの夕べ、殺し合い、死につつある。
夏も秋も冬もそうだったし、この春も。