設楽洋子さんは益子に窯をかまえる作陶家で、仙台出身です。2011年の東北大震災のとき、広範囲の大きな揺れは栃木県益子にも及び、作家の命綱ともいうべき窯に大きな被害を受けました。仙台在住の高校時代の同級生が(私たちも被災者で不自由は余儀なくされましたが幸いにも生活の基盤までは失わずにすみましたので)、支援のために作品展を計画したのが始まりで、以来、回を重ねてきました。益子の自然が育む土、釉薬を使い、大らかな生命力の溢れる色使い、手にしっくりと馴染む肌触りが設楽作品の魅力です。作家ご本人の人間性がそのまま作品に投影されているとも言えるでしょう。
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