「5時の間食は一日のうちの最高の食事である夕食の味覚を減殺するという理由で反対を唱えていたポアロもこの頃ではすっかりそれに慣れてしまっていた。ジョージは濃いインド茶と熱いクランペットとパンとジャムと、干しブドウのどっさり入った角切りのケーキを給仕した。そのすべてがシャープ警部を満足させた。」(『ヒッコリー・ロードの殺人』ハヤカワミステリ文庫)
今月の物語ランチはあの有名なベルギー人探偵、エルキュール・ポワロを生んだアガサ・クリスティー(1890~1976)と関係あるメニューです。クリスティはイギリス南西部デヴォン州の海辺の保養地トーキーで生まれましたので、クランペットにサーモンのディップやあさりのクラムチャウダーを組み合わせたメニューを考えました。
今回はこの本を参考にしています。
もうかなり昔、それぞれの娘がイギリスに留学していた友達と一緒に旅行したとき、私の娘のいたプリマスの大学の寮にみんなで泊り、車をレンタルして、コーンウォールでスコーンでお茶をしてランズエンドまで行き、このデヴォン周辺もドライブしました。トーキーだけでなく近くのミス・マープルの舞台のモデルとも言われるコッキントン村にも行きました。イギリスの村は夢のようにきれいでしたが、クリスティーの本の中ではそんなところにも次々殺人事件は起きるのです。
物語ランチは4月23日(月)、24日(火)、25日(水)で、一日5食の限定です。お早目にご予約下さい。
グラニーズ Tel&Fax 022-211-9070
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