何かいいことがあれば心はすぐに上向きになります。その記事を読んで次に母のところに行ったときすぐに私はそのお店に行っていました。そして迷わず一つ、そのいかにもレトロな昭和な乳母車を買うことに決めていました。
グラニーズというのは”おばあちゃんの”という意味です。”おばあちゃんの”スタイルはたくさんあります。おばあちゃんのクッキー、おばあちゃんのバッグ、おばあちゃんの編み物モチーフ。おばあちゃんのものはシンプルで半分眠りながらでもできるものがいろいろ。単純な繰り返しの、昔からのありきたりの、でもなつかしいものたち。グラニーズというこの店の名前には実はさまざまな思いが込められています。
昨日、その昔懐かしい籐の乳母車が届きました。今でもこんな職人の技があるのですね。籠の底は畳ござです。
私はこんなグラニーズスタイルの赤ちゃんキルトを作りました。
乳母車にかけるとこんなふう。
中に置いたクッションは昔編んだ鉤針のグラニーズスクエアのカバー。
私は我ながらこういうのが好きなんだなあ、と思います。
三好達治に『乳母車』という詩がありましたね。
母よ――
淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並樹のかげを
そうそうと風のふくなり
この詩は男性の母性への憧れで歌われていてどこか哀しみがありますが、我が家の孫は女の子、
乳母車に乗って運ばれるときにはひたすらに心楽しくあって欲しいものです。
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