About Us

そこに行けば心を豊かにしてくれる空間、

お茶を飲んでいるとつい時間を忘れそうになって、

一人を楽しみたい人もおしゃべりを楽しみたい人も、みんなを楽しみたい人も、

それぞれがそれぞれに過ごすことのできるちょっとした隠れ家が、グラニーズです。

本と手作りと日々の暮らしを愛する女性のために!

2018年10月15日月曜日

乳母車

心躍るというよりは心浮き立たないごみの片づけ仕事に新幹線を乗り継いで通っている月々でしたが、夏に数年前の暮らしの手帖の記事に出会いました。2007年29号に、豊橋から東海道線で東京寄り二つ目の駅近くにあるお店のことが載っていました。義母の家から近い場所です。

何かいいことがあれば心はすぐに上向きになります。その記事を読んで次に母のところに行ったときすぐに私はそのお店に行っていました。そして迷わず一つ、そのいかにもレトロな昭和な乳母車を買うことに決めていました。

                  

グラニーズというのは”おばあちゃんの”という意味です。”おばあちゃんの”スタイルはたくさんあります。おばあちゃんのクッキー、おばあちゃんのバッグ、おばあちゃんの編み物モチーフ。おばあちゃんのものはシンプルで半分眠りながらでもできるものがいろいろ。単純な繰り返しの、昔からのありきたりの、でもなつかしいものたち。グラニーズというこの店の名前には実はさまざまな思いが込められています。

昨日、その昔懐かしい籐の乳母車が届きました。今でもこんな職人の技があるのですね。籠の底は畳ござです。

                 

                                                                            

私はこんなグラニーズスタイルの赤ちゃんキルトを作りました。
                

                   

乳母車にかけるとこんなふう。

                 

中に置いたクッションは昔編んだ鉤針のグラニーズスクエアのカバー。
私は我ながらこういうのが好きなんだなあ、と思います。

三好達治に『乳母車』という詩がありましたね。

   母よ――
   淡くかなしきもののふるなり
   紫陽花いろのもののふるなり
   はてしなき並樹のかげを
   そうそうと風のふくなり
 
この詩は男性の母性への憧れで歌われていてどこか哀しみがありますが、我が家の孫は女の子、
乳母車に乗って運ばれるときにはひたすらに心楽しくあって欲しいものです。





 

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