一つは今関わっている刺繍の本の中に「ホウレンソウの茎の根元のような補色同士の色のグラデーション」という表現があって、このたとえ、日本人にはとてもわかりやすくて面白かったので、自分で糸を染めているカナダの人のお店(その名も”Colour Complements" です)を覗いていたらあんまりきれいだったので、欲しくなってしまったのです。久しぶりにロレーヌとおしゃべりしました。
そしてもう一人というかもう一組というか、母娘でやっているトルコの編み物作品のお店からです。
Irregular Expressions という名前で作品を作っています。まさしくクレイジーニットあるいはクレイジークロシェと呼んでいいような編み物です。本当に久しぶりに作品がアルバムにアップされていて、ご存じのようにトルコは今、けっこう大変な状況ですから、こちらも声を聞きたくなったというのが本当のところかもしれません。私は編み物はもう、グラニーズスクエアをつないだ膝かけとか、カバーとか、馬鹿の一つ覚え的な単純なものしかしませんが、いろいろ人の作ったきれいなものを見るのは大好きなので、前からファンでした。
トルコは非常に親日で、クレージーキルトも盛んで、私には手芸を通じて親しくなった友人が何人かいます。東北で大震災があったすぐ後、トルコでも大きな地震があり、救援のベビー毛布や膝かけを送ったことを思い出します。シリアと国境を接し民族問題をかかえ、テロも起きています。ごく最近国民投票で大統領権限が強化され、独裁に向かおうとしていますが、それが問題の解決を導くことになるのでしょうか?そんな時期だったので、作品がアップされているのを見て「元気ですか?」と声をかけたくなったのです。
女性たちは長い時間をかけ、自分の手で丹念に仕事し、美しい作品を作ります。見る人、使う人に喜んでもらいたい一心で。こういう営々としたいとなみは平和であればこそと思います。昨日は憲法記念日でした。平和を、9条を、大事に守って行きたいものです。
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