ようやく涼しい風が吹くようになり、日も短くなってきました。9月を心待ちにしていましたが、それはずっと昔に訳した『ラークライズ』の続編が本になって、出版される予定になっていたからです。個人的に親しい友人たちには「9月中には本になるの」と秘かに宣伝していたのですが一か月遅れ、書店に並ぶのは10月下旬のようです。でもネット上のアマゾンなどでは、もう”予約受付中”になっていますから、私がここで予告してももう大丈夫だろうと思います。
『キャンドルフォード 続ラークライズ』のタイトルです。出版社は今回も朔北社さん。編集や装丁などすべて、安心していろいろお任せできました。カバーには私のクレイジーキルト作品が使われていますが、まだ非公開です。
もともと三部作のこの本の第一部『ラークライズ』が出版されてから13年です。二部三部も一緒に訳していたのですが、一部の売れ行きをみて次を考えましょう、ということでずっと様子見しているうちに年だけが過ぎて行き、半ば諦めていました。でもBBCの連続ドラマのファンの方たちが次を読みたいとネットで呟いたりして下さっていたらしく、そんなことも後押しになったのかなと思っています。訳文の推敲作業をしながら何度も読み直し書き直しをしましたが、我ながら良い本に出会えて良かったと思います。でもドラマでファンになった方は改めて原作を読むと、かなり脚色されていますから、え、違う、と思われるかもしれません。でも、本は本でとても良いのです。こちらのファンにもなって下さいますように。
カバーにはこの12枚の中の1枚が使われることになっています。果たしてどれでしょう?楽しみにお待ちください。これは進んでゆく一年の月と一日の時間を組み合わせて作った布本の作品で、12ページが順に、1月の0~2時から始まり12月の22~24時で終わるようになっています。自画自賛ですがとても美しい装丁の本になる筈です。