About Us

そこに行けば心を豊かにしてくれる空間、

お茶を飲んでいるとつい時間を忘れそうになって、

一人を楽しみたい人もおしゃべりを楽しみたい人も、みんなを楽しみたい人も、

それぞれがそれぞれに過ごすことのできるちょっとした隠れ家が、グラニーズです。

本と手作りと日々の暮らしを愛する女性のために!

2017年4月28日金曜日

翻訳

本づいている最近のことは書きました。実は私には二冊、翻訳書があります。『カサンドラの城』という、あの101匹ワンちゃんを書いたドディー・スミスの小説(イギリスでは今も人気の少女文学)と、『ラークライズ』というイギリスの高校生には必読の19世紀末の農村生活をフィクション化した記録文学です。
悲しいことに何故かどちらも日本での売れ行きは今ひとつです。だから翻訳は終わっているのに『ラークライズ』後編は出ていません。出版社も青息吐息です。今、出版業界は危機的状況です。

                              


趣味のはずのクレイジーキルトにかなりの時間を使い、成行きで何故かカフェギャラリーのオーナーになってお客様のためにティーやコーヒーも淹れて、皆さんがくつろげる時間を過ごして頂けるのはうれしい限りです。

でも人間誰にとってもどうでもいいこととどうでもよくないことにはいろいろ段階があります。私にとって一番どうでもよくないことは、もしかしたらカフェ経営よりクレイジーキルト教室より、お金にはまったく縁のない、”てにをは”の文章世界なのかなあ、と思ってしまうことが最近ありました。ある本を手伝っていて、適当なところで適当に妥協してもいいのに、本である以上、読者には最大限良い形であって欲しいなんて、もしかしたら自分の能力以上に頑張ってしまったのです。

今でも翻訳への情熱は失せていません。私の翻訳は英語から日本語へですが、訳してみたい本はたくさんあります。時々、気持ちが落ち込むと猛然と、訳すことがあります。そしてこっそりと内緒の非公開のページを作ってそこに保存しています。いじましいですね。


2017年4月20日木曜日

素敵な本

グラニーズ店内の写真を撮る時、飾っているのはどれも私の大好きな絵なのですが、何故か死角になって写らないものがあります。それほど大きな絵ではありません。田崎裕子さんという方のテンペラ画で25cmx30cmというところ?
                         



額も作品の内で作家さんの手作りです。右の角が欠けていることにお気づきでしょうか?あの6年前の震災のとき落下して傷がついたのです。                              


今日素敵な本が届きました。
この間のアピエといい、今年は本づいているのかなあ、と思います。(実はもうすぐ出るはずの、私がお手伝いしている本もあります。出ないのは私の『ラークライズ』続編だけ?!)

                  

昔、30年近くも前、まだ若かった頃、仙台の丸善の画廊でどうしても欲しくて絵を買いました。書店に行ったときに奥の画廊で開かれていた展示会をたまたま覗いたのだったか、野の花の絵画展というようなタイトルに引かれて行ったのだったか、記憶がないのですが、展示されていた絵に魅かれて、でもそのときは決められなくて翌日もう一度行き、是非にと求めました。そのときそこにいらした真っ白なシャツブラウスの田崎裕子さんという作家さんとおずおずと言葉を交わしました。同年齢でした。

以来、仙台での個展はなかったような気がしますが、個展の案内を頂いて都合が合えば東京や山形の展覧会に何度か行きました。毎年年賀状も届きます。今私の手元には彼女の作品が三点あります。いつかグラニーズで展示会ができたらなあ、というのが夢です。


2017年4月13日木曜日

APIED アピエ

3月下旬、東京に住む高校時代の友人がグラニーズを訪れました。二人きりでゆっくりおしゃべりしていると、気持ちは一気に十代の頃に戻ってしまいます。1年と3年で同じクラスでした。大学は違いましたが東京に出て、それぞれに入った大学で同じ高校からの友人もいないまま、新しい環境に大きなカルチャーショックを経験しました。仙台は東北では大きな都会でしたが首都はまったくレベルが違い、戸惑いや迷いの中で自分の立ち位置が不安定で、苦しい気持ちを吐き出したくて折りにつけ会い、雑司ケ谷の漱石のお墓を見に行ったりしました。

でも人生、それぞれに乗り越えて来ました。50年、半世紀です。

彼女がこんな文芸誌を持ってきてくれました。装丁にも内容にも作った人のこだわりとセンスを感じます。いいなあ、こういう人とつながってるなんて、と思いました。彼女も時々文章を書いているようです。そしたら、何と、彼女の紹介でグラニーズにその文芸誌を置かせて頂けることになったのです。

                          






                            


APIED という京都大原で古民家カフェをなさっている方の出している文芸誌です。オーナーが個人的に選んでいらっしゃるらしいテーマがまず魅力です。一般受けを狙っていないところに、”この人は何者!?”と興味をそそられます。

HPを見ますと、あのベネシアさんも立ち寄るカフェなのですね。
こんな文芸誌を置かせて頂いて、グラニーズの格が上がった感じです!!

2017年4月5日水曜日

春仕様

4月になりました。グラニーズも春仕様です。